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わくわく家人(うちんちゅ)コラムバックナンバー
 
201520142013201220112010200920082007 2006
 
2006年12月27日
完成見学会(新築内覧会)去る12月23-24日に完成見学会(新築内覧会)を行いました。この年末の忙しい時期にも関わらず、又寒い中足を運んで頂きましたご来場者様、そして快くお宅を開放して下さいましたN様、本当にありがとうございました。この場を借りて重ねて御礼申しあげます。

皆様、口を揃えて「こだわった家ね〜」と褒めて下さいましたが、お客様の感性と設計の提案がピタリと一致した時、双方にとって理想の家が出来上がります。N様邸は、そんな当社のモデルのような家になりました。大きさも丁度良いくらいで、見られた方もご自身の生活と重ね合わせ易かったと思います。

費用を掛けずに家を良くする方法として、色や配置、大きさ等がありますが、個人の好きな色形と万人が好意を持つそれは、必ずしも一致するわけではありません。にも拘わらず個人の我侭を押し通してしまうと、本人は満足でも、はたからみると奇異なものが出来上がってしまいます。

最近のデザイナーズハウスが、10年後も古さを感じさせずに建っていると思う人は少ないのではないでしょうか。…それでは万人が好むような物はどこに行けば探せるのか?N様はモンゴメリの家を色のお手本にされました。ヒントはここにあります!

もっとサンプル家具やポップをたくさん置けばよかったと反省しておりますが、ともかく内覧会は大盛況でした。重ねて御礼申しあげます。
 
2006年12月22日
タウンハウス

タウンハウス
この巨大な家は何だと思います?

実はカナダにある集合住宅の写真なのです。カナダではこのように何件も集まってぱっと見大きな家に見える集合住宅がたくさんあります。そしてこのような形態はタウンハウス、又はタウンホームと呼ばれています。

街並みの景観が良く、また小さなコミュニティができる事で、住居者は安全を感じる事が出来、とても高い人気があります。

フロアごとに分かれた居住区とは違い、1階から3階までが1つの家となります。そのため1階のガーデンにもアクセスが可能となり、ガーデニングを楽しむ事も出来ます。

余談ですが、「マンション」という言葉の英語での定義は、100坪を超えるような大邸宅の事を指します。なので、日本でのマンションは、正確にはアパートメント又はタウンハウスと呼ぶのが正解です。

実は当社でも、所有している空地を有効利用すべく、「北米タウンハウスプロジェクト」が進行しております。私共が好き勝手に造るのですから、そんじょそこらのアパートにはなりません。「おおっ!」「このアパートに住みたい!」と、思わず言わせるような建物になるのは間違いありません。考えただけでワクワクしてきます。

このプロジェクトに関しては又随時お伝え致します。それでは、来年も楽しい事がたくさん起こりますように!メリークリスマス!
 
2006年12月11日
クリスマスイルミネーションもうすぐクリスマスですね。我が家でもようやくイルミネーションの飾り付けが始まりました。特にキリスト教徒でもないのですが、北米の慣習ですので、大いに参加しております。

何でも世間では、派手な飾り付けをする人の事を「イルミネーター」と呼ぶそうです。私もイルミネーターの端くれ。望むところです。

飾り付けのアイテムは一度に買うと大変なのでボチボチ揃えておりますが、今年でようやく1階部分が様になってきました。来年からは2階に取り掛かる事になりますが、そろそろ思いつきで飾るのでなく、設計図を描いていかないととんでもない出来上がりになりそうです。

当然、外国でもクリスマスイルミネーションを飾る家と飾らない家がありますが、本場の「飾る家」はすさまじいものになり、それらの家を見に行くバスツアーが組まれるほどです。

出来映えの良し悪しはともかく、これを完成させるためには家族の協力が欠かせません。お父さんは配線、お母さんは出来映えのチェック、子供達は手伝い…と、明るさそのものよりも、完成するまでの道程を感じる事で微笑ましい気持ちになれるのではないでしょうか。

少々不恰好なのはご愛嬌です。電気代の事は一時忘れ、道行く人に少しでも振り向いてもらえたら嬉しいですね。もし見かけたら「ようやるな〜」と笑ってやって下さい。(笑)
 
2006年11月29日
ご出産おめでとう今日のコラムでは朗報をお伝えできます。建築中のお客様のご家庭に、新たに女の子が加わりました!奥様にはまだ会いに行っておりませんが、この場を借りて祝辞を言わせて頂きます。

ご出産おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。

思えば、最初の頃の打ち合わせ中では、まだおめでたの話は出なかったと記憶しております。それが、あれよあれよという間にご出産…。月日の経つのが本当に早く感じるようになってきました。

私は自分の子供の事を考えると、いつも鮭の一生が頭に浮かびます。鮭は必死に川を上り故郷の産卵場所にて卵を受精させますが、目的を果たすとそのまま死んでしまい、川の養分となり、やがて稚魚の栄養分に変わるそうです。切ないながらも、なんという潔い人生かと思います。

私たち人間はそんな簡単に死んでしまうわけには行きませんが、自分の子供には真っ直ぐ育って欲しいものです。その為には子供の養分になるような「生き方のお手本」を見せないと鮭に笑われてしまいます。…当然それは、簡単な事ではありません。子育てに自信が無い人が増えるのもわかる気がします。

多分子育てとは、本来死ぬぐらい大変な事なのだと思います。でも、大変な中にも多数の喜びが隠れています。ご主人共々頑張って下さいね。改めて「おめでとうございます!」
 
2006年11月21日
普段何気なく生活を送っている私たちですが、時々深く考えさせられる事があります。…それは、人は必ず死ぬという事です。

今日あった事が当たり前のように明日からも続くような気がしますが、死に出会うと日常とはこうも簡単に崩れるものなのかと改めて思い知らされます。

先日職人さんがお亡くなりになりました。享年72歳でした。高齢にも関わらず、第一線に出て私たちと共にバリバリ働き、予算の無い時も、クレームの対応も嫌な顔ひとつせずニコニコ笑って仕事をしてくれました。

会社との協力関係は15年にもなります。月に1度は必ず顔を見る、本当の祖父よりも身近な人でした。最後に会ったのは1ヶ月前ぐらいでしょうか、「寒くなると連れの葬式が増えるでいかんわ〜」と言う言葉に、どう返事していいかわからず苦笑いしておりました。楽天的で明るく、年の差を感じさせない面白い人でした。

そして数少ない年配の友人でした。戦争にてどん底を経験した人間だけが理解できる「何とかなるさ」的な楽天さと凄みは、人間の厚みとなって体全体からにじみ出ておりました。亡くなる間際まで畑で働いて、ぱったり倒れられたそうです。去り際もきれいでした。

苦しまず逝かれた事かと思います。ずっと働いてきて、ようやくこれで休む事ができますね。ご苦労様でした。そして長い間本当にありがとうございました。
 
2006年11月17日
ジャパンホームショー日本最大の建材展示会「ジャパンホームショー」へ行って来ました。(写真はミキハウス社長の講演です。)

最大とは言ってもナショナルやTOTOやINAXなどの有名所はおらず、2番手や3番手、そして専門建材に特化した会社ばかりで、まさに玉石混合…マニア向けな中小企業ばかりで催された展示会でした。…とはいっても、東京ビッグサイトを埋め尽くさんばかりの会社と人の数で熱気ムンムンでした。

社員とインターンシップの女子学生を引き連れて、朝6時出発夜7時帰りという東京日帰りツアーでしたが、皆さんお疲れ様でした。しかし、会場にはTVでも見られるような建材はほとんど無く、建築マニア垂涎のアイデア商品やパーツばかり…。

更に建築業には似つかわしくない、きれいな建材クイーン(?)のお姉さんに呼び止められ、座らされてアンケートに答えるおじさん方の面々…会場は異様な熱気につつまれておりました。(学生さんには刺激が強すぎたかと、ちょっと心配です。)

日頃は地味な作業をしている弊社スタッフも大いに感性を刺激された事でしょう。このような展示会に足を運ぶ事は、商品そのものを見る事もありますが、それに加え時代の流れに鈍感にならないようにする狙いがあります。水は流れないようになるとあっというまに腐ります。人間も絶えず外部からの刺激を受ける事で、脳がよどむ事なくフレッシュな精神でいられると思うのです。

300社ぐらい集まっておりましたが、そんな中、キラリと光る建材は…正直1、2社ぐらいでした。さすがに毎年出かけていると同じような会社ばかり見かけるようになります。来年冬に全米でホームショーが開かれますが、都合つけて何とか行ってやるぞ!
 
2006年11月11日
ソフトバンクの通話料の表現が問題になってますね。そりゃ「通話料0円」であるならば、疑い深くない人であれば飛んで買いに行くでしょう。でも現実には、その恩恵を受ける為には様々な条件をクリヤーしないといけないようです。

たいていの人は、うまい話にはオチがついている事を知っていますので、例えタダだと言われてもまず疑い、そう簡単には動きません。それでもさすがに「0円」効果は大きいようで、大きな問題となりました。

私たちの業界でも、坪いくらという価格表記は当たり前になっております。会社によってその「坪単価」と言う言葉の解釈が異なっておりますので、家を建てる方はまず混乱するようです。

たいていの物は、値段が明記してあり「これいくら?」「○○円です」で会話が成り立つようになっておりますが、こと家に限っては大きさも程度も違う事が当たり前で、一発でいくらと言い切る事はできません。その辺をなるべくわかり易くしようと、建築のみで通用する価格表記が「坪単価」なのです。

ただ、この表現の曖昧な部分を上手に利用して、とんでもなく安い坪単価で価格表示する会社は昔から後を絶ちません。ソフトバンクのように「0円です。ただし、これだけの条件をクリヤーして下さい。」と言わねばならぬところを、「0円です。」としか言わないのですから、公取委員会に注意を受けるのは当然でしょう。

ところが、建築業界でいくら安い値段を表記しても、それが問われる事はありません。なぜなら、とりあえず雨風凌げればそれは家だからです。それ以上はぜいたく品という解釈になります。

どこまでが、坪単価に含まれるのかというのは各会社の判断に任せられており、当面統一される事は無いでしょう。そのうち「家0円」という会社が出てくるかもしれませんね…。
 
2006年10月28日
エコロジーシステムオグリン2000右の写真は、私が開発した「エコロジーシステムオグリン2000」という装置です。仕組みは難しいのですが、簡単に解説すると…

1.監督が現場から木材のごみを装置へ集める。
2.欲しい人が持っていく。
3.たまに野菜などになって返ってくる。

と言うわけで、当社としては廃材をタダで引き取ってもらえる上、たまに食べ物になって返ってくるという非常に環境に優しくおいしい装置なのです。

会社の近所には、焚き物でお風呂を沸かしているご家庭もまだたくさんありますので、大量に置いてあってもあっという間になくなってしまいます。今ではこの装置も結構知られるようになったようで、遠方からわざわざ取りに見えられる方もいらっしゃいます。 車に一生懸命積み込んでいく人を見ると「上手に使ってもらえよ」と嬉しくなります。

何せ、ホームセンターなどでは同じような木っ端が一袋500円ぐらいで売られているのですから、タダなら言う事はありません。例え本体から切り離されて使えなくなったような木っ端でも、まだピカピカで置物にできるような輝きと良い香りを持っています。

小さい頃から「食べ物を粗末にするな」と言われて育ってきた私は、米粒一つでも捨てるという事に罪悪感があります。そこで「捨てられないならあげればいいじゃないか!」と考えだしたのがこの装置です。

しかし、まだこの装置には改良が必要です。アメリカでは柱に多くの集成材が使われている事は前回のコラムに書きましたが、アメリカには木の廃材を専門に収集する業者もいて、廃材を持っていっては又新しい柱に加工します。どうしようもない木っ端も破砕してボードに加工します。全くもって無駄がありません。

今は木くずを野菜に変換するだけの装置ですが、私は「エコロジーシステムオグリン2000」をこのような仕組みにまでに改良する事が夢なのです。
 
2006年10月25日
「真のエコロジーと数学」…なんか難しいタイトルですが、結論から言いますと、北米の住宅は数学を駆使して非常に合理的かつエコロジーに造られております。森林資源に限界があるのは周知の事実。どの国でも環境破壊を食い止める為に「エコロジー」がキーワードになっております。

ここでわが国の家を振り返ってみましょう。…残念ながら、日本の家はエコロジーとは程遠いところにあります。家を構成する柱や梁は無垢材が有難がられ、樹齢百何十年という木がふんだんに使われております。

皆さん環境を守るという言葉には敏感なのですが、自分の家だけは贅沢な造りにしたいという事で、環境には目をつぶってしまうようです。

北米の屋根組「トラス」と日本の「小屋組み」ここに2つの図があります。上の図は北米の屋根組で「トラス」と呼ばれています。柱は引っ張られる力と押し潰される力には大変強いのですが、横から曲げられると簡単に折れてしまいます。

そこでこのように柱を繋げると、木には引っ張りと圧縮しか力が加わらなくなり、屋根に重い瓦が乗っても、細い(樹齢の浅い)木で十分力を発揮します。構造力学という数学が使われております。

下の図は日本の一般的な屋根組です。これですと、瓦の重さがもろに梁の横から乗っかってきますので、力を受ける梁はそうとう太い材でないと折れてしまいます。つまり、ここに樹齢の高い木が必要となってくる理由があるのです。

加えて、北米の家は殆どが集製材で構成されています。短い端切れのような木を繋ぎ合わせ、柱を造ります。柱は上からの重さしかかかってきませんので、いくら継いであっても問題ありません。

森林資源が豊富な北米でさえ、捨てるような細切れ材を使い、数学を駆使して強度の高い家を造っています。しかし、日本では未だに無垢の太い柱でないといけないような迷信が残っています。そして、無垢材から切り取られた端材は、使い道がなくゴミとして処分されるのです。

樹齢の高い木を好んで使うのは、壁に剥製の首を飾って優越感にひたる行為に似ています。少々リサイクルを進めたとしても、家という大きな物のために、贅沢に木を切り倒しゴミを大量に出しているのではとても追いつきません。

日本もいい加減に真のエコロジーに目覚めて、意味の無い「無垢材信仰」を止めるべきでしょう。そして木材の再利用に取り組んだ家造りを進めるべきだと思います。
 
2006年10月19日
カナダのアパート

カナダのビル
これは私がカナダで取ってきた写真ですが、何か不思議なところがあります。建築業者がみるとすぐわかるのですが、答えは仮設足場がない事です。

通常は足場があるのでこのように建物がむき出しの光景はみられません。これは4階建てのアパートなのですが、日本だったら足場でひと回りくらい大きなボリュームになってしまいます。

外国は写真のように例え20階建てぐらいのビルでも殆ど足場を設けません。それではどのようにして外壁工事をやるのでしょうか。私も最初は不思議でした。

一つは、中からでも取付ができるような建材を使って外部を仕上げる事、もう一つは取り付けたらすぐに外す事ができる足場で工事する事。この2つをうまく組み合わせて、極力長期の足場が存在しないように工夫する事が工事の常識になっています。

これが外国の常識と知ったとき、私の目のうろこは落ちまくりでした。確かに足場があると、材料は搬入しにくい、うっとうしい、作業効率は落ち手間費はかかる…と、できればあってほしくないものだからです。実は仮設が無いことで、作業効率が上がるので同じ作業でも手間が減り、建築コ
ストを下げる事ができます。

それでは何故日本では、このような足場をなくす工事方法が取られないのでしょうか。それは、日本では、現場で誰かが怪我をすると、元会社が全て責任を取らなくてはいけないからです。労働基準監督所の指導もあり、足場の無い危ない作業はさせる事はできません。

ところが外国では、怪我は自己責任なので、「この作業を行う上で最も効率の良いやり方を考えた業者に仕事を請けてもらう」という仕組みになります。そうなると当然、仮設などに費用をかけれなくなりますので、皆頭をひねって足場がなくてもやれる方法を考え出します。

その上で安全責任は自分で注意するしかありません。その結果、技術革新とコスト削減にフィードバックされます。工事は厳しいですが、お客様は喜びます。これが、自己責任という言葉が言われだした数年前に、私が「自己責任とはこういう事か」と思い出した光景です。

ところが、建築業界にも言葉は先行するものの、このような流れは未だ起こっておりません。まだ本当の意味での自己責任というものには程遠いのが現状なのです…。
 
2006年10月10日
私の好きな言葉に「立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半」と言う言葉があります。どんなに偉い人になっても、人間この範囲を超えて生活する事は無いという意味です。人間の欲望には限りがありませんが、よくよく考えてみると実はこれだけあれば事足りて、あとは見栄ばかりではないでしょうか?

見栄を張る事を止めれば、周りの目を気にする事も無くなり、自然体でいる事が出来ます。自然体でいる事が出来れば、突然の事故にあっても平常心で対処でき、常に穏やかな心でいる事が出来ます。…何か良い事ばかりです。

反対に、世の中には野心の塊のような人もおります。大変エネルギッシュで、寝る間を惜しんで働き、巨富を得て何でも思いのままにできると言わんばかりの勢いがあります。

私も20代の頃はこの言葉が嫌いでした。いわゆる「成功者」を羨ましく思い、毎日おいしい物を食べる事を目標にがむしゃらに働いてきました。ところが夢叶う頃には体を壊してしまい、医者に食事制限されるようになってしまいました。

世の中うまくできているものだと思います。無理をすると必ずしわ寄せがおこり、歪が生まれます。面白い事に、食べたいものを食べられなくなると、何のためにがむしゃらに働いているのかわからなくなり、無理をしなくなりました。

人間、自分の器を知って無理をせず、家族仲良く暮らしていく事が最上なのだと最近考えます。
「天下取っても二合半」最近保釈されたホリエモンを見ながらふと思いました。
 
2006年10月1日
人の生活に必要な「衣食住」ですが、「住」にあたる住宅建築ほど人のプライバシーに首を突っ込む仕事はないと思います。

人の生活は千差万別なので、家族の生活スタイルに合わせて希望の間取りを実現するのが「注文住宅」となります。将来設計を見越した間取りを作成するために、打ち合わせでプライバシーを根掘り葉掘り聞く事もございます。その光景はさながら尋問の一歩手前状態…。

実はお酒を飲んで世間話がてら打ち合わせをすると、良い結果が生まれる事が多々あります。酔うと本音が出るからです。最近は少なくなりましたが、建前の時に職人さんに酒を振舞うのも、そういう効果を狙う意味合いがあったようです。

生活パターンを知るために、ある程度プライバシーに突っ込んだ話を聞くのですが、人に言えない事もたくさんあります。いびきがうるさい、トイレを出た後すさまじく臭い、掃除片付けが下手…これらはまだ可愛い方で、特に夫婦間の悩みはタブーな事が多いです。

酔っ払わないと聞き出せない事もはたくさんあるのですが、それを聞き出せて、初めて生活を改善する工夫が提案できますので、実は非常に大事な事なのです(ほとんど避けておりますが…。)

アメリカの家の寝室アメリカの場合、間取りはまず最初に夫婦の寝室をどこにするかを検討します。内装もピンクや紫は珍しくありません。理由を聞く事は無粋でしょう。

ところが日本の場合、主寝室を決めるのは一番最後になり、一番隅の日当たりの悪い場所になります。奥ゆかしさを美徳とする国民性ゆえ、自分達夫婦の事を後回しにするうちにそうなってしまうようです。最近は夫婦別寝室を希望される方が増えてきましたが、一度皆さんと飲んで語りあいたいものです。


話しは変わりますが、向井亜紀さんの海外での代理出産で、区が拒否していた出生届を受理するよう東京高裁で判決が出ましたね。事の正否はあれど、巨大な法律と言うものに対し勇気を持って闘っている人に対して下された今回の裁きは、血の通った人間であるがゆえにできる判決だと思います。

更に向井さんの行動は、たくさんの人をまきこんで更なるマンパワーを作り上げていく事でしょう。
もしかしたら法律さえ変えてしまうかもしれません。最近では珍しいヒューマニズム溢れるニュースで、改めて人間っていいなと思いました。
 
2006年9月26日
秋になると、学生さんたちがよく職場体験に訪れます。今年はいつもより学校数も体験日も多いようです。それだけ「体験」というものに教育現場が重きを置いているという事なのでしょうね。教科書から得られない事は、本当にたくさんあります。

さて、このイベントで毎年頭を痛めている事があります。…それは「何をやったらこの仕事に関心をもってもらえるか」という事です。

工事の状況に合わせなければいけないし、あまりテクニカルな事はやらせられません。建築の現場などは、1日何をやったのかわからない事もしばしばあります。そんな現場に立ち会えば、「つまらん仕事やった!」と学校で酷評されかねません。やはり「すっげえエキサイティングやった!」と言わせたいところです。

そんな当社の職場体験のベスト3を発表します。

3位は現場の片付け。非常に地味です。孤独です。日頃自分の家さえ掃除しない彼らは、労働の大変さを思い知る事でしょう。

2位は大工さんの手伝い。厳しい中にも優しさがある親方についてお手伝いをします。物造りの大変さ、現場仕事の開放感を味わう事で将来に一つ希望が持てるかもしれません。

解体現場そして1位は家の解体工事!自分の人生より長く生きた家を無情にもバリバリと壊します。汗と埃にまみれた肉体労働は、男としてこれからの人生に新たな可能性を加えてくれる事でしょう。

と言う訳ですが、解体現場にいつも放り込むわけに行かず、考えどころです。更に今年は女子高生がみえるとの事…。う〜ん、何が楽しんでもらえるでしょうか??(_ _;)ゞ
 
2006年9月13日
大阪のモデルハウス知り合いに会いに久しぶりに大阪まで行ってきました。目的は彼の講演があるので聞きに行く事と、モデルハウスを建てられたので見せてもらう事です。

たいてい偉い人の講演などを聞くと、自分の小ささが嫌になり自己嫌悪に陥ったりするのですが、今回も例外ではありませんでした…。

彼は20代後半なのですが、社員は20人おり、これからどんどん業務を拡大していこうとヤル気満々んです。既に1億もの借金を2度に渡って抱え、それを乗り越え坪100万もする大阪の土地を次々購入して分譲住宅を販売しているそうです。

若いとはいえ、私とそう年が離れているわけではありません。その勢いに当てられ「俺は商売下手や、度胸がないであかん。へたれやな〜(関西弁で)」と、やっぱり反省しっぱなし。

その後、一緒に行った友人と皆で反省会を行いましたが、「大阪やからこれでいいんや」というところに落ち着きました。

最後に、モデルハウスはほんま素晴らしかったけど、大阪の街にはあんま似合わんな〜。でも大阪人こてこてが好きやさかい、ようはやりそうやわホンマ。
 
2006年9月12日
テープレコーダー「社長テープレコーダーが動きません!」という事で、急遽代わりの物を買いに最近できた家電量販店へ行きました。

そこで聞えてきた音楽は「安い安い〜なんでも安い〜♪」…。家電業界はもう成熟しきってしまい、価格しか訴える事がないようです。

当然量販店どうしの値引き合戦になります。しかし、安いだけならkakaku.comに適う訳がありません。つまり量販店は、インターネットが不馴れな世代に、価格のみをひたすら追求して販売する事が仕事になります。

振り返って私達の仕事は、各会社によって「造る家の特色が違う事」が売り文句になっております。この点は、ひたすら安く造る事を求められないので恵まれていると言えます。ただ、問題は高いのか安いのか、住まい手にとって価格が不明瞭な点でしょう。そうなると「信頼」というものを基準に価格が妥当かどうか判断するしかありません。

実はアメリカの住宅は日本の家電量販店のようになっております。業界が成熟しており、どの業者が造っても同じ品質の家ができるため、当然お客様の関心は「いかに合理的に(安く早く)できるか?」になります。ホームセンターにはDIY用に家一棟造れる資材が売られていますので、価格も全くオープンです。

工法もデザインも選択肢がたくさんありますが、コストを追求できない日本の住宅型と、選択肢は少ないが、はずれる事が少なく合理性(コスト)をひたすら追求できるアメリカ型。…どちらが良いのでしょうか?

答えは両国の街の風景を比べると一目瞭然です。ひたすら合理性を追求しているとは言っても、浮いたコストを高価な設備や外の装飾にまわす方がほとんどで、驚くほど美しい街並みが出来上がっております。
 
2006年9月8日
輸入住宅のデザイン当社の輸入住宅のデザインは、ほとんど私がデザインします。とはいってもまったく0から創造するわけではありません。手元には何千ページもの昔からある伝統的な住宅を基本にした、外国の設計図集がありますので、それを真似ます。

最近デザイナーズハウスと言われる家があちこちで建てられていますが、あのようなデザインが何十年後も長期にわたって古さを感じさせず建っていると思って設計されている方は、すごい自信家だと思います。

家は長期にわたって存在しますので、その時の流行や思いつきで書いたデザインが、その後も古さを感じさせずにいられるとは思いません。昔から今日まで伝わってきたデザインには、それなりの人を惹きつける魅力があって残されてきました。

アメリカでは住宅ローンを借りるとき、家のデザインがトラディショナル(伝統的)でないと借り入れ金額が大きく減ります。何十年後に中古住宅になった時、伝統的デザインでない家は買い手がつかない可能性が高いからだそうです。売れなければ、十分使える家でもさっさと壊されてしまいます。

残念ながらこの事実を知る設計の方は非常に少ないのが現実です。その為、全ての設計士が自称デザイナーになり、思いっきり奇抜な家をデザインします。日本の家の資産価値が20年で0になるのも、ひとつは住宅業界自体にこのような傾向があるのが原因です。

「そんなこと言ってもあんたの設計した家はどうなんだ!」…確かに、いくら欧米の真似をしても社会全体がそうでない以上、他と一緒かもしれません。ただ将来は欧米のように築年数でなく、家のデザインや程度で価値が変わる社会が来ると思います。(すでに一部地域ではそうなっております。)

そうなった時にお客様に喜んでもらえるよう、今後も伝統的で魅力的な家を、偉大なる先人を真似て設計していこうと思います。
 
2006年9月7日
お金を捨てる家 生み出す家今度の完成見学会で配ろうと思っている、加治将一氏の「お金を捨てる家 生み出す家」という本ですが、かわいい表紙な割には鋭い事がたくさん書いてあり、家をご検討される方には是非読んでもらいたい1冊です。

これから住むであろう、又は今現在住んでいる家が、何倍も好きになれますよ。3時間もあれば読めてしまいますが、目のうろこが何枚か落ちる事間違いなし。

実は、この本は絶版になっておりまして、急きょamazon.comからかき集めました。もらえた人はラッキー、そうでない人はごめんなさい。
 
2006年8月30日
この地域を車で走っていると、特にたくさん目に付く新築のお宅があります。在来木造系の会社で、全国的に有名な会社なのですが、デザインに特徴がありすぐにわかります。

正直、大手の家は無機質な外観が多く、自分の好みではありませんが、この会社のお宅は伝統的な和風スタイルに少し洋テイストがあり、明治の洋館を思わせます。(悔しいけど嫌いではありません。)既に、現代和風の基本デザインになった感があり、たいしたもんだと商売敵ながら賞賛してしまいます。

私もこの地域での洋風住宅の基本を確立すべく、より一層洋館にこだわって建てて行きたいと思います。

※ 完成見学会(内覧会)のお知らせ
10月14日(土)と10月15日(日)にブログでもご紹介している加藤様邸(瑞浪市陶町)で完成現場見学会(内覧会)を行います。詳細はイベント情報のページでもご案内致しておりますが、疑問点などお問い合わせ頂ければ詳しくお答え致します。

基本的に予約は不要ですので、是非遊びに来て下さい。
 
2006年6月26日
北米の家

キッチン
イギリス人のご主人であるメトカーフ様邸のお引渡しが無事終わりました。

イギリスの家はレンガ積み、そして太い柱のポスト&ビームの家がほとんどなので、私の稚拙な英語で果たして北米の家がうまく理解してもらえるだろうか?と心配しておりましたが、なんの事は無く、カナダ人の友人を連れてこられ、彼が説明してくれたので私の出る幕はありませんでした。ホント助かりました。

間取りも大胆な提案をすんなりと取り入れて頂き、とても感じの良い空間にできあがったと思います。特に卵の黄身色の内壁は、最初決められた時は少し心配がありましたが、出来上がりはとても柔らかい部屋に仕上がり、まさに「若い家族の家」という感じです。

南にキッチン、そして2階にお風呂という間取りも使いやすさに重点を置き、従来の日本の間取りに縛られないのは、さすが(?)だと思います。外観もとてもかわいい色合いになり、道行く人に「かわいい家ね」と声を掛けられるそうです。

続いて西戸様邸(瑞浪)、三島様邸(可児)の施工に取り掛かっていきます。2棟ともこの東濃近辺では、見られないおしゃれなお宅になる予定で楽しみです。
 
2006年6月20日
無料小冊子ホームページをリニューアルしました!

今回のリニューアルにあたって、家を建てる時に役に立つオリジナル小冊子を作成しました。快適な家を造るために必要な事とは何か…?無料ですので是非ご請求下さい。(無料小冊子の請求はこちら
 
201520142013201220112010200920082007 2006
 
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